ソーシャルレンディングは本質的にはお金の貸し借り。当然リスクもある
ソーシャルレンディングを利用することで小口の融資を集めて大きな事業資金を得ることが可能になりました。
融資時の面倒な手続きや審査はすべて仲介業者が行ってくれるので、投資家はワンクリックで資金を融資することができます。
1万円程度の少額から融資できるプロジェクトもあるので、資金の少ない方でもソーシャルレンディングをお金を貸し付けることができます。
融資を受ける側にとっては新たな資金調達手段が確保でき、融資する側にとっては貸付先の選択肢が増えるという魅力があるソーシャルレンディングですが、ネットを利用した仲介システムは新しいものであってもお金の貸し借りという本質には変わりありません。
お金の貸し借りに伴うリスクや安全性に関しては十分な注意が必要です。
ソーシャルレンディングの最大のリスクは貸し倒れ
ソーシャルレンディングではプロジェクトの内容をアピールして投資者を募りますが、プロジェクトが計画通りうまくいくという保証はありません。
途中でプロジェクトが頓挫して貸しつけたお金が回収不能(貸し倒れ)になるというリスクは常につきまといます。魅力的な計画であっても実現しなければ資金の回収は見込めません。
融資先の選択は慎重に行うことが大切です。
ソーシャルレンディングで融資した資金に関しては会計上仲介業者の財務に組み込まれてしまいます。
融資者ごとに個別に資金を管理されることはなく、預貯金における預金保険機構のような保護期間も存在しないのでプロジェクトが失敗してしまったら誰も融資金を補償してくれません。
債権者として融資金の変換を求める権利は認められるものの、実際に回収できる可能性は限りなく低くなります。
利回りが低い=リスクも低い
ソーシャルレンディングの安全性を測る一つの指標が利回りです。
成功の見込みが高いプロジェクトは融資希望者を集めやすいので低い利回りで募集がかけられますが、実現可能性が低く失敗する可能性の高いプロジェクトは融資を集めるために利回りを高く設定せえざるを得ません。
利益第一で利回りの高いプロジェクトを選ぶのはリスクが伴います。安全性を重視するなら利回りにしっかりとした説得力を持つプロジェクトに融資しましょう。
リスク対策は業者によって違う
仲介業者によってリスクへの対応は異なります。
破綻した場合に備えてセーフティーネットを用意している業者もあれば、融資金を分散融資することでリスクヘッジを行う業者もあります。
リスクを軽減させるには
ソーシャルレンディングのリスクを軽減させて安全性を高めるには、いくつか方法があります。
①業者選定を慎重に行う
ソーシャルレンディング業者は国内で10社以上存在しています。
過去には、貸付先を業者のグループ会社に集中させたり、ファンドの償還資金に別のファンドの出資金を充当する「みんなのクレジット」のような業者も存在しました。(2017年3月に行政処分)
そのため、実績などから信頼できる業者を選ぶ必要があります。国内で最も実績のある業者はmaneoで、信頼性は高いといえるでしょう。
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②業者・案件をいくつかに分けて分散投資を行う
仮に1つの業者・1つのファンドのミニ投資をした場合、そのファンドで貸し倒れが起きた場合は最悪の場合全額を失ってしまいます。
ですが、例えば3つの業者・5つのファンドに資金を分けて投資を行えば、1つのファンドでデフォルトが起こっても損失は資産の1/5で抑えられます。
そのため、分散投資はリスクを軽減させるのに必須なのです。分散投資については、こちらのページもご覧ください。
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