借り手と貸し手を結ぶのソーシャルレンディング
ソーシャルレンディング投資とは、「お金を借りたい人」と「貸したい人」をインターネット上で結びつける比較的新しいサービスです。
個人や企業間の融資は金融上の制限などが設けられていることが多く、資格や税金などの問題が複雑に絡み合っています。
そのため、個人だと小口の融資を実行することが難しく、どうしても株式や投資信託などの形になりがちなのです。
しかし、ソーシャルレンディング投資の場合は、①小口の投資をソーシャルレンディング事業者がインターネットで集め、②その資本力を持って借り手のバックアップをする という仕組みになっています。
つまり、ソーシャルレンディングを主宰する業者が借り手と貸し手の間をつなぐ形となります。
借りる側のメリットは?
ソーシャルレンディングは、借りる側に大きなメリットがあります。
それは「お金の借りやすさ」です。
例えば、銀行からお金を借りようとすると、非常に厳しい審査を受けなければなりません。設立から間もない会社がお金を借りようとしても、「この会社に本当に返済能力があるか」という点を見られて、審査が通りにくいのが実情なのです。やろうとしている事業がどれほど魅力的でも、審査に通らない可能性は十分にあります。
ソーシャルレンディングでの借り手はまさにそのような企業や個人です。
貸し手側のメリットは、選択肢の豊富さと金利の高さ
ソーシャルレンディング投資の特徴は、投資の選択肢の豊富さです。
ソーシャルレンディングで資金を集める企業や個人は多く、用途も多岐にわたります。
利用するサイトによっては1万円程度の小口投資から、起業家や、賃貸アパートやビルなどの不動産を買おうとしている事業者に投資が出来るのです。
銀行等の金融機関経由でのファンドへの投資は最低投資金額が非常に高いことが多く、資金が少ない一般の方はそれだけ選択肢が狭まってしまいます。
また手続きが煩雑になってしまう事が多いのもネックになります。そのため、ファンド投資と比べソーシャルレンディングの手軽さと選択肢の豊富さは大きなメリットになっているのです。
リスク回避のために小額ずつ、複数のローンファンドに分散できることも魅力と言えます。
ソーシャルレンディングは高金利
また、利回りの良さもソーシャルレンディングの大きな魅力です。
投資信託の利回りは高いものでも3%前後であり、年度によってばらつきもあります。株式投資やFXでは資金を大幅に増やせる可能性もありますが、その分損をすることもあります。不動産投資になると初期費用が高くなるだけでなく、手続きが複雑で様々な知識が求められるようになってきます。
それらの投資に比べソーシャルレンディング投資の場合、一般的な利回りは5%を超え、最大14%を超える高い水準になる事もあります。
また、運用に関する知識は必要なく、あくまで投資者として投資すればリターンを受け取れるのも特徴です。気軽な投資で利益を得られる可能性があるのです。
もちろん、プロジェクトに必要な資金が確保できればという前提になりますが、しっかりと選べば失敗も最小限に防げます。ソーシャルレンディング業者を通した投資を行うことで、当然借り手の審査もしっかり行ってもらったうえで投資案件を選ぶことができるので、その点は安心です。
数カ月単位の短い周期でリターンが得られるプロジェクトも存在するため、資金を素早く回収できるケースが多いのも大きな魅力です。
ソーシャルレンディングのデメリット(≒リスク)に関してはソーシャルレンディングのリスクについての記事にまとめていますので、併せて確認してみてください。